外貨預金の魅力とリスク管理

外貨預金の人気は高く、これから預金口座を開設しようと考えている人も多いようです。外貨預金とは、外国為替銀行に外貨建てで預ける預金のことで、簡単に言えば、ドルやユーロ、ポンドなど海外の通貨で貯金することです。外貨預金が注目される理由は、日本の銀行金利の低さがが第一です。主要国通貨の金利は、ゼロ金利政策からやっと抜け出た程度の日本円の金利と比べれば依然としてはるかに高く、アメリカはつい最近の大幅利下げでも、まだ3.00%、ユーロ3.75%、イギリス5.25%、カナダ4.00%、オーストラリア6.25%、ニュージーランド8.25%などです。南アフリカのランド通貨に至っては11.0%です。外貨預金を金利だけから見れば20.0%に近いような国もあって、とても魅力的な商品に見えるものです。
外貨預金は、このように国同士の金利差が大きくなっていることで人気がありますが、国内での「預金」というイメージではなく、外国通貨を買って投資しているという感覚が必要です。外国通貨に換えるときの為替価格が、日本円に戻すときの為替価格と同じでいることはまずあり得ないと考えておきましょう。外貨預金を始める前にデメリットやリスクへの備えをしておくことが大切です。 外貨預金のデメリットとしては為替手数料の高さ、為替変動リスクの大きさ、ペイオフ対象外などが挙げられます。外貨預金をする場合は、これらデメリットとリスク対策を整えた上で初めて高金利の有利さを確実にすることができます。
外貨預金最大のリスクは為替変動リスクです。為替変動リスクは大きく、金利差による利息相当額などは為替変動であっという間に消えて、元本割れする可能性があるのです。
為替リスクの大きさを具体例で見てみましょう。金利3%の米ドルに、為替レートが1ドル120円のときに10,000ドルを預けます。為替レートは経済的、政治的、社会的さまざまな要因により日々変動していますから、預けた時の120円というレートが、引き出す時にも120円ということはあり得ません。
引き出し時の為替レートが、1ドル115円の円高となっていた場合の計算はどうなるでしょうか。
元利合計は10,300ドル×115円=1,184,500円です。ここから利子の300ドル×115円=34,500円にかかる利子所得税率20%の6,900円と、為替手数料の20,000円を差し引くと、手取り額は、1,157,600円となり、4万円以上の損失となってしまいます。
為替手数料の大きさも驚きですが、為替手数料はあらかじめ計算できるコストとしてつかめます。為替レートの変動は手数料と違って、プロの為替ディーラーでさえ読みにくく、その意味で外貨預金における最大のリスクは為替変動だと言えます。円安に動く場合もありますから為替差益で大きな収入となることもありますが、収入の確率を高めるために為替差損のリスクについて考えてみましょう。

為替予約で為替変動リスクに対応します

為替変動に対応するには、為替予約という方法があります。
外貨預金のデメリットとして為替手数料の高額をあげましたが、為替手数料はあらかじめコスト計算できるものでした。為替変動は予測のつかないリスクでしたから、外貨預金を検討する時のリスク管理としては、為替変動対策が重要なポイントとなります。国内で日本円を預金するのとは異なる情報、知識をもとにリスク管理が必要となる部分でもあります。為替変動のリスクへの備えを済ませればあとは外貨預金の当初の目的である金利差の実現へ大きく近づきます。
為替予約という方法があります。外資貯金でリスクを最小限にするための手段の1つで、円で受け取る時の為替レートを事前に確定しておく方法です。
為替予約とは、為替レートを予約相場にて確定するもの、つまり外貨預金の預入期間中に、満期日の受取外貨額を円貸に交換するときの適用レートをご予約するものです。一種の先物取引にあたり、為替レートの変動によるリスクをヘッジするために利用されています。
為替予約によって、受け取り円貨額を決定しておけば、円高が進んでもリスク為替差損のるリスクは最小限にとどめることができ安心です。ただし、この為替予約は、一度予約すると中途解約や変更は原則として出来ません。ですから、為替予約をした後で円安になったとしても、為替予約時のレートが生きるので、為替変動による為替差益を得ることもできません。為替予約は、為替差損というリスクを最小限にするための手段だということになります。

外貨預金、その他のデメリット対策

金利差に着目した外貨預金の人気も、外貨預金のデメリットやリスクへの備えをしておけば安心です。
外貨預金のデメリットとして、為替手数料の高さ、為替変動リスクの大きさ、ペイオフ対象外などを挙げましたが、その他にも税金対策の知識を得ておくことや、海外市場の休場日には、預け入れ、引出しは出来ないということも一応頭に入れておきましょう。
外貨預金には金利差以上の為替変動リスクがあるということで、その対策として為替予約をあげてみましたが、その他に準備しておくことも概観し、対策を検討しておきましょう。
為替手数料については決まりですので、金利計算をするときに予めコストとして差し引き計算しておきます。税金については、利息部分について20%の利子所得税が源泉徴収され、為替差益が出ていれば雑所得となり額により確定申告の対象となります。為替差損があれば他の雑所得と通算できるので確定申告で控除申告します。ペイオフ対象外というのは、外貨預金は預金保険の対象とはなっていないので、外貨預金をしている銀行が破綻した場合、1000万円いかんにかかわらず預け入れた元本と利息は一切保護されません。外貨預金は預金保険の対象外、つまりペイオフの対象にはならないというリスクを負っているのです。
外貨預金をする場合のペイオフ対策を検討しておきましょう。
アメリカにある預金保険制度の利用を考えてみます。米国の場合、銀行の預金に対しては元利合計10万ドルまで保護する制度があります。預金保険制度と言いますが、条件さえ満たせば米国在住ではない日本人でも保護されるので、この預金保険制度を利用してみます。保護の対象となるにはFDIC、米連邦預金保険公社加盟の銀行の預金者であることが条件となるので、FDIC加盟銀行の米ドル預金口座を開きます。手続きは日本国内からもできます。東京三菱UFJ銀行に口座を持っていれば、海外口座照会サービスを利用して、東京三菱UFJ銀行グループの銀行で、ユニオン・バンク・オブ・カリフォルニアでの口座開設を取り次いでもらえます。パスポートのコピーと手数料だけ用意しておきましょう。

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